4 否定語と一緒に使うことば
ちっとも ●少しも~ない
→この本はちっともおもしろくない。
さっぱり ●少しも~ない
→あの人の名前がさっぱり思い出せない。
いっこうに ●少しも~ない
→薬を飲んでもいっこうによくならない。
たいして ●それほど~ない
→たいして勉強しなかったけれど合格した。
めったに ●ほとんど~ない
→彼はまじめで、めったに授業を休まない。
一切 ●全然~ない
→私はそのことと一切関係がありません。
決して ●絶対~ない
→私は決してうそは言っていません。
とうてい ●どうしても~ない
→こんな難しい問題は、いくら考えてもとうてい出来ないよ。
とても ●どうしても~ない
→彼はとても30才には見えないね。
一概に ●全部がそうだとは決められない
→一概に日本人がまじめだとは言えない。
必ずしも ●いつもそうだとは決められない
→お金持ちが必ずしも幸せだとは限らない。
※必ず ①100%絶対に
→人間は必ず死ぬ。
②きっと~する
→必ずお手紙くださいね。
二度と ●もう一度~ない
→もう二度とこんなことはいたしません。
※再び ●もう一度
→大学受験に、再び挑戦するつもりだ。
まさか ●そんなことはあるはずがない
→まさか、うちの子がそんな悪いことをするはずがありません。
5 意味が似ていることば(類義語)
(1)希望や願いを表す
ぜひ ●とても強く願うようす
→またぜひいらっしゃってください。
※あとに依頼や希望の表現がくる。
→ぜひオーストラリアに行きたい。
なんとか ●何か方法を使って、ぜひ
→なんとかピアノがうまくなりたい。
なんとしても ●どのようなことをしても
→なんとかしても彼と結婚したい。
どうしても ●たいへんでも絶対に
→どうしてもあの大学に入りたい。
どうか ●ていねいに、強く頼む
→どうかお金を貸してくださいませんか。
(2)仮定形と一緒に使う
万一 ●可能性は少ないが、もしもそんなことがあったら
→万一、大地震が起きたら、この公園へ避難してください。
たとえ ●もし~しても、仮に
→たとえどんなに高くてもそれを買うつもりだ。
たとえば ●たとえて言えば
→たとえばあなたが女性だったら、どうしますか。
もしかすると ●あるいは~かもしれない
→もしかすると、彼は来ないかもしれない。
いったん ●あることをした以上、した場合はどこまでも
※「一時的に」の意味もある。
→いったん約束をしたら、絶対にそれを守るべきだ。
(3)たとえて表現する時に使う
ちょうど ●~とよく似ている
→生まれたばかりの赤ちゃんは、顔が赤くてちょうど猿のようだ。
まるで ●ちょうど~のようだ
→まるで雪のように桜の花が散る。
※「まったく」の意味もある。
→お酒はまるでだめです。
いわば ●たとえて言えば
→子供の時から住んでいるから、この辺りは、いわば私の庭のようなものです。
いわゆる ●よく一般に言われているという意味を表す。
→彼はいわゆる本の虫です。
いかにも ●どう見てもそう見えたり、思えたりする時に使う
→山田さんは、いかにも都会人らしい格好をしている。
さも ①「いかにも」と同じ意味
→その子供はさもうれしそうに飛びながらよろこんだ。
②確かにそのように感じられること
→かれはいつもさも知っているように話す。
(4)言いかえるときに使う
たとえば ●例を出して言えば
→楽器、たとえばギターやピアノなどひけますか。
いわば ●分かりやすく説明すると
→この着物は特に豪華なものではない。いわば、普段に着るものである。
※たとえて言う時にも使う。
要するに ●まとめて簡単に言えば
→長い話だったが、要するに「土地は高くて買えない」という話だった。
(5)無意識で何かをするようすを表す
うっかり ●不注意で
→うっかり、電車の中に傘を忘れてきてしまった。
※反対語は「わざと」
→知っているけれど、わざと教えなかった。
つい ●よく考えずに、気がつかないようす
→秘密だったのに、つい言っちゃった。
ふと ●何も考えずに、偶然に
→昔のことを、ふと思い出した。
なんとなく ●何かの考えもなく、ふと
→なんとなく外を見たら、変なものが見えた。
知らず知らず ●自分では気がつかないうちに
→甘やかして育てると、子どもは、知らず知らず悪くなっていく。
思わず ●自分でそうするつもりでなく
→とてもうれしかったので、思わず、電話におじぎをした。
いつのまにか ●知らない間に
→いつのまにか冬になっていた。
(6)結果が予想できる時に使う
いずれ ●どちらにしても最後には
→かくしていても、いずれみんなに分かってしまうでしょう。
※「近いうちに」の意味もある。
→いずれご挨拶におうかがいします。
遅かれ早かれ ●遅い早いのちがいはあっても、いつかはそうなる
→君たちも、おそかれはやかれ結婚をして、父親、母親になるだろう。
どうせ ●(いやだけれど)終わりには
→今から行っても、どうせ間に合わない。
(7)くらべるときに使う
かえって ●考えていたこととは反対に
→薬を飲んだら、かえって病気が悪くなってしまった。
→ひどくしかりすぎると、かえって子どものためによくない。
※「逆に」「反対に」に言い換えられるが、順序や方向が反対に、という意味の場合「かえって」は使えない。
→今の方法を、逆にしてやってみよう。
むしろ ●2つをくらべて、どちらかと言えば
→そんなことするくらいなら、むしろ死んだ方がましだ。
6 形が似ていることば(類義語)
どうか ①ていねいに強く頼む時に使う
→どうかよろしくお願いします。
②ふつうではない、変だ
→あの人、頭がどうかしているよ。
どうにか ●十分ではないか
→日常会話ならどうにか話せます。
どうせ ●(いやだけど)終わりには
→人間はいつかはどうせ死ぬんだよ。
どうも ①どんなに頑張っても
→何回も練習したが、どうもできない。
②どうしてかよくわからない
→その答えは、どうもちがうようだ。
③本当に
→どうもありがとう。
どうやら ●はっきり分からない
→どうやら明日は雨らしい。
どうしても ①どんなふうにやってみても
→練習したけれどどうしてもできない。
②必ず、たいへんでも絶対に
→どうしても行かなければならない。
なんと ●おどろさ、感心した時に使う
→なんと大きな家なんでしょう。
なんとか ①十分ではないが
→それくらいはなんとか1人でできます。
②何か方法を使って、強い希望や意志和表す
→何とか今日中にこの仕事をしてしまいたい。
なんとしても ●どのようなことをしても
→必要なものだからなんとしても買いたい。
なんといっても●いろいろ言ってもこれが一番
→なんといっても、若いということはいい。
なんだか ●はっきりした理由がなく
→今度の旅行にはなんだか行きたくない。
なんとなく ①はっきりした理由がなく
→秋はなんとなくさびしい季節だ。
②なんとなくテレビを見ると、友達がうつっていた。
思わず ●自分でそうするつもりでなく、つい
→あまりにも驚いたので、思わず大声を上げてしまった。
思いがけず ●まったく予期していなかったこのことに、「思いがけなく」も同じ
→銀座のレストランで、思いがけず、昔の友人に会った。
思い切って ●よし、やろうと強く思って
→思いきって、彼女にプロポーズした。
※何か新しいことを始めようとする時に使う。
思いきり ●力のあるだけ、十分に
→試験が終わったら、思いきり遊びたい。
一人で ①1人で(人数)
→夜道を一人で歩くのは危険だ。
②自分だけの力で
→あの子は、まだ2才だが、一人で、服を着がえられる。
ひとりでに ●何もしないのに、自然に
→ろうそくの火が、ひとりでに消えた。
※自ら ●人に言われたのではなく、自分からしようと思って
→自ら進んで勉強するのでなければ、本当には身につかない。
確か ●過去のことや前に聞いたことを思い出すときに使う(=たぶん)
→夏休みは確か7月10日からだったね。
確かに ●間違いなく
→この品は明日確かにお届けします。
※おそらく ●たぶん~だろう
→おそらく明日も雨だろう。
もしか ●「もし」の強調(=もしも)
→もしか、だめだったらどうしよう。
もしかしたら ●あるいは~かもしれない(=ひょっとしたら)
→もしかしたら、大阪に転勤になるかもしれない。
もしかして ●こうだろうと思うことに自信のないようすや疑うようすを表す(=もしや)
→もしかして、忘れてきたんじゃないでしょうね。
まさか ①そんなことあるはずがない
→あの夫婦がまさか離婚するとは思いませんでした。
②ふつうでは考えられない最悪の事態「まさかの時」の形で使う
→まさかの時を考えて、遺言を書いておいたほうがいいでしょう。
まさに ①本当に、確かに
→まさにその通りです。
②ちょうどその時
→飛行機が、まさに飛び立とうとしている。
まして ●この場合でもこうなのだから、他の場合はもちろん同じようになる
→大人でも持てないのに、まして子どもに持てるわけがない。
さすが ①やはり、予想していた通り
→さすが先生だから、よく知っているね。
②結果がいつも通りではない
→いつも元気なこの子も、1日中歩き回ったので、さすがに疲れたようだ。
さては ●はじめて気がついた時に使う
→さては、あいつが犯人か…。

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